盗聴アプリで浮気調査ってどうなの？

盗聴アプリとしてリリースされているスマートフォンアプリはありませんが、スマートフォンの紛失防止や悪用防止目的のアプリを悪用することで、盗聴アプリとして活用することができます。

この盗聴アプリを活用すれば、パートナーの浮気調査を自分で行えるのでは？と思いついた方が多いと思います。

では、盗聴アプリによる浮気調査はどのような罪に問われるのでしょうか？

今回は、盗聴アプリと浮気調査についてプロの探偵が解説していきます。

■浮気調査は盗聴アプリでできるの？

浮気調査は無料・有料でリリースされているスマートフォンアプリで行えます。

しかし、盗聴アプリを使うことで罪に問われる場合があるので注意が必要です。

ここからは、盗聴アプリを使った浮気調査が、どこからが違法行為になるのか解説していきます。

■盗聴アプリの入手・所持そのものは犯罪にはならない

盗聴アプリに使用するのは、あくまで一般的な方法で入手できるアプリなので、日常的に使用されているものと変わりません。

例えば、料理に使用する包丁は刃物ですが、販売や購入・所持が違法行為にならないように、盗聴アプリそのものや入手・所持は違法行為にはなりません。

しかし、盗聴アプリをパートナーのスマートフォンにインストールするために起こす前後の行動が罪に問われることがあります。

■盗聴前後の行動が罪に問われる

例えば、同居しているパートナーのスマホに盗聴アプリをインストールして、自分で浮気調査を行おうとしたとします。

盗聴アプリには、遠隔操作で盗聴が行えるアプリもあるので、このようなアプリをパートナーのスマートフォンにインストールして盗聴を行い、位置情報の取得や音声の録音、撮影、メールチェックを行った際は「不正指令電磁的記録供用罪」に問われる可能性があります。

また、盗聴した情報を用いて脅迫やストーカー行為、誹謗中傷を行った場合は、「強要罪」や「脅迫罪」「恐喝罪」などの罪にとわれます。

■まとめ

盗聴アプリの入手・取得そのものは、違法行為に問われません。

しかし、盗聴アプリを入手して、パートナーのスマートフォンにインストールする前後の行動が罪に問われることがあります。

パートナーがすでに「プロ」に相談していた場合は、あなたの盗聴行為が罪に問われてしまい不利になる可能性が高いです。

このようなリスクを避けるために、盗聴アプリを用いて自分で浮気調査はせずに、プロである探偵に依頼して浮気調査を行うようにしましょう。